T-BODY|東大阪市パーソナルトレーニングジム

介護士の太ももの痛みの原因は

2023.03.15

肉体労働の場合、身体に痛みがあると日々の仕事がとても辛くなってきます。

病院に行っても異常が見つからない場合やマッサージを受けても楽にならない時はどうしたらいいのかわからなくなります。

そんな時のヒントになればと、当ジムに通われている方の例をあげてみました。

安静にしていても痛む太もも

50代の女性外側太ももの痛み。介護職員の女性。

仕事の関係で、人を抱えて移動することが頻繁。

昨年7月位から左太もも突っ張り痛みが起きる。

整形外科でMRIで検査。ヘルニアや狭窄症、座骨神経痛でないとの診断結果。

薬が処方(ロキソニン、神経緩和薬)されたが痛みが一向に改善されない。

4カ月位マッサージや骨盤矯正に通ったが痛みが持続。

困り果ててトレーニングが必要かと考え当ジムにお越しくださいました。

症状のまとめ

  • 仕事でしゃがみ込むと太もも外側が痛い。
  • 整骨院で揉んでもらっても改善しない。
  • 仕事が終わってから安静時でも痛い。
  • 病院で検査をしても関節の変形など異常がない。
  • 少し触っても痛いのでマッサージされることが苦痛。
  • 痛む以前はウォーキングや家庭用のトランポリンで運動をしていた。

注意

 このような状態でクライアントがトレーニングを希望したからと言って即トレーニング開始という訳にはいきません。 
  • どのような動作で痛むのか?
  • 腫れはないのか?
  • 圧痛(押して痛い部位)はどこにあるのか?

検査をしなければトレーニングを実施できません。

それから痛みの原因は何なのか仮説を立てトレーニングメニューを制作します。

観察

  • 外側広筋、大腿筋膜張筋、中殿筋、梨状筋、方形筋の圧痛。
  • 前屈と側屈動作で痛みが増す。
  • スクワット動作で足先と膝のねじれ。
  • 左側に体重を乗せて体を回旋すると左太ももの痺れが増す。
  • 体幹が弱く腹筋動作が困難。
  • 上半身(肩甲骨や体幹)の柔軟性の低下

観察の結果から、人を移動させる時のフォームが崩れ太ももや骨盤周辺の筋肉にストレスがかかり筋肉が強張っている。また体幹が弱いため腰の筋肉も過剰に働いている。

トレーニングメニュー

  • 中殿筋、小殿筋、外側広筋、筋膜腸筋、方形筋の強張り除去。(ストレッチポール、ストレッチボールを使用しストレッチ)
  • スクワット動作としゃがみ動作の練習。
  • 上半身の柔軟性の向上。(ストレッチ)
  • 体幹の強化。

まずは太ももの痛みの原因である部位を緩めることが先決です。

それから、上半身(背骨、肩甲骨)などをストレッチして可動性を増やしていきます。

痛みがある程度緩和してから、脚のねじれの改善。脚のねじれになる原因の筋肉の強化などを行います。

経過

コロナの影響で受講が一ヶ月の期間が空いたりしまたが、12月初旬の初受講~2月下旬には、さする程度でも激痛だった左太ももですが直接筋肉をほぐすことができるようになりました。

ただ外側広筋や方形筋の圧痛はまだ残っています。(そこに圧をかけると太ももが痺れる状態)

まとめ

  • トレーニングは計画が必要、闇雲に行っても痛める可能性があります。
  • 痛みの原因の仮説を立てトレーニングのメニューを組む。
  • 痛みの解除はストレッチ、マッサージ、トレーニングをバランスよく組んでいく。
 痛みがある場合はトレーニングだけをすれば痛みが完治することはありません。 痛みがある中で重いウエイトを持ち運動をすればなおさら痛めるリスクが高まります。

トレーニングジムに行くとマシンがおいてあり気軽にウエイトトレーニングを行うことができますが痛みがある方は専門家に聞いて行うことが重要です。

何をよりまずは病院に行って検査を受けてください。それからトレーニング場にいるトレーナーとメニューの相談です。
(有料でも頼ることをお勧めします)

 重いウエイトを上げることだけがトレーニングではありません。 身体の調子を整えるのであれば自重だけで十分です。

辛すぎるトレーニングは継続できません。無理をしないように行ってください。

ブログ一覧へ戻る

© 2020 T-BODY