トレーニングの目的を明確化しなければいけない
2023.01.27
便利なサービスや物がふえ、身体を動かす機会が、これまで以上に減りトレーニングの重要性がましてきています。
かつトレーニング=ダイエット=ボディメイクのような概念で力を入れているジムが増えているので、
トレーニングの依頼を受けて話を聞くと「取り合えずトレーニングが必要だと思った」という考えのクライアントが
非常に多く、トレーニングの目的を明確化することがをおろそかにしている方が多いように思います。
この記事では「トレーニングの目的を明確化」することの重要性について解説をしようと思います。
目次
自分自身を再確認しよう
身体の現状( 既往歴・ダイエット目的の場合は食事内容の確認・現状の痛み悩みなど )を一度書き出してみましょう。
ここでは介護士の方の例で考えてみましょう。
- 学生時代~40代までバレーボールを継続。バレーボールで膝を痛める。
- 20代の時、右ひざ 前十字と半月板損傷 半月板は手術 前十字は断裂していなかったので保存治療。
- 50代からゴルフを始め主人が病にかかり辞める。その後運動はしていない。
- 介護の仕事で靴を履かせる作業で膝が痛くてしゃがめない。
- ある日自転車から転倒して膝から落ちて病院を受診。 変形膝関節症と診断され人口関節を提案されショックを受ける。
- 人工関節や手術以外で治したい。体力も弱くなり歩くことさえ辛くなってきたのでトレーニングが必要だと感じる。
- 膝を動かすと痛くてカクカク・ゴリゴリ音がする。
この方のポイントは、病院を受診したところ医者に人工関節をすすめられた所になります。
人工関節をすすめられるほど、膝のコンディションが悪い状態。
この方が、 ダイエットやボディメイクだけを目的に指導しているジム。 トレーナーが常駐していないジムやしっかりサポートできる人材がいないジム に通うことは、目的に一致していないということになります。
トレーニングに求める目的は何か把握する
さきほどの身体の現状の流れで、必要なトレーニングを考えみますと。
- 1,膝のコンディショニング
- 2,全身の筋力強化
- 3,身体の動作の習得
痛みで膝関節を動かさないので体液循環が悪く、組織も強張っているので、膝回りをほぐすマッサージや整体。
痛みがある膝をかばい、膝や股関節を深く曲げたりしないので、下半身や体幹の筋力が低下しているので、全身の筋力の強化。
片脚立、正座、正座からの立ち上がり、しゃがみ動作、など日常生活で行う動作の再習得。
などが必要となってきます。もちろん私は理学療法士などの医療関係者ではないので、膝関節症でお悩みの方の療法は他にあると思います。
私が想像するには現時点までです。
避けなければいけないことは、 慰安目的でマッサージや整体に通うことだけで満足 すること。
ジムに通い闇雲にトレーニングを行うことは危険で効率的ではありません。
なりたい自分を明確化しよう
ここまで読んだ方なら「とりあえずトレーニングが必要」というのがいかに無駄なことがよくわかると思います。
介護士の方の例では
- 1,膝のコンディショニング
- 2,全身の筋力強化
- 3,身体の動作の習得
膝周りの組織の体液循環を良くする。
下半身や体幹の筋力の強化。
日常生活で行う動作の再習得。
以上から、それぞれの項目で目的が明確化されていることがわかります。
後は、それらを 総合的にサポートしてもらえる医療機関やトレーニングジム に通うことが重要なのです。
まとめ
いくら体を鍛えたいと言って、トレーニングで全て悩みを解消するというのは不可能です。
現状の自分を見つめなおして、何が必要なのか、しっかりと把握した上での行動が必要となります。
今回は膝関節症の例を取り上げてみましたが、それはダイエットでも同じことです。
自分をまず再確認することで、「車を使わず自転車を使ったり歩いてみよう!」「外食をやめてみよう!」など必要なことが気がつくことがあるかもしれません。