T-BODY|東大阪市パーソナルトレーニングジム

高校球児の尾てい骨の痛み

2021.08.23

こんにちはT-BODYの松浦です。今日は尾てい骨の痛みについてです。

定期的にボディケアで通われている高校球児。三日前から投球動作で尾てい骨が痛いとのこと。

この少年のポジションはピッチャー。近況の話を聞くと「急に痛くなってきた」「練習も特別なことはしていない」

■野球の練習以外での質問

  • 転倒はないか?
  • 長時間座ってないか?
  • 野球以外のスポーツはしたか?

結果、痛くなる前に映画を見に行った程度でした。何が原因か推測していきます。

身体のチェック

  1. 1,膝外旋(膝を外回し)での臀部筋(お尻の筋肉)を収縮・痛み憎悪なし
  2. 2,股関節内外旋(内回し外回し)ストレッチ・痛み憎悪なし
  3. 3,下肢挙上テスト・痛み憎悪なし
  4. 4,尾てい骨・圧痛憎悪あり
  5. 5,股関節伸展・尾てい骨の痛み憎悪あり

■その他身体状況

  • 下半身全体「皮膚や筋肉」の硬化。【特にハムストリング(太もも裏)・前脛骨筋(すね)】
  • 足裏の軽度の張れ・圧痛。

この青年の特徴は、下半身の筋肉や関節、皮膚がとても硬くなっています。当店来た当初は、ハムストリングス(太もも裏)を少し圧迫してもとても痛がるくらいでした。

動作テストからこの青年の尾てい骨の痛みのポイントは5番「股関節伸展時(脚を後ろに振る)の尾てい骨の痛み憎悪」との関係に的を絞ります。

この動作から、股関節伸展時での痛みの誘発は、「お尻の筋肉や太もも裏の筋肉」が関係しているとイメージできます。1番の外旋でお尻の痛みがないのは、伸展時でのお尻の筋肉の緊張箇所が違うと推測します。

尾てい骨の痛みと野球との関係

青年はピッチャーで痛みがある右側は投球動作後は「後ろ脚」になります。お尻の筋肉の着き方を確認すると投球動作後、前脚になる「お尻の筋肉」のほうが発達している。

(投球動作後、後ろ脚になる脚はハムストリングは発達し、殿筋がそれに追いついて発達していない状況。殿筋周辺がアンバランスになって痛みを誘発している)

この推測として投球動作後は左脚にエキセントリック(筋肉が引き伸ばされる)な刺激が入るので、左側の殿筋が発達している。痛みの原因を除去する場合、筋肉や筋膜を和らげることだけが注目されますが、筋肉を鍛えることも念頭に置く。

彼の場合、左右の殿筋の発達がアンバランス。また殿筋は仙結節靭帯を経てハムストリングと繋がっています。そのことからハムストリングの硬さも尾てい骨の痛みに関係していると推測します。

彼に課した課題

1,右臀部筋のトレーニング
2,ハムストリングスのストレッチ
3,下肢全体のセルフマッサージ

ボディケアでもこの3つのことを行いましたが、自分で行うセルフケアも大切です。ボディケアもトレーニングの一環としてしっかり時間をとって練習に取り入れることをお勧めします。

【追記】
一週間後、彼から電話があり尾てい骨の痛みは軽減されたそうです。野球の練習を精一杯して青春を楽しんでください(^^

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