薬局でも買える痩せ薬「アライ」は効果があるのか?
2023.02.25
ダイエットを行う動機は人それぞれです。
肥満薬の飲用を考える人は、悩みの種も大きいかもしれません。
例えば 幼少期に親から「太っている」とか、友人から容姿のことで「からかわれたり」 した経験がトラウマになるこがあります。
しかし、ダイエットに挑戦しても思うように体重が減らない。
体重が減っても、すぐに元に戻る。
それを繰り返すと心身が疲労。
どうしていいのか分からなくなって「薬の力に頼りたい」そう考える人もいます。
今回は医師の処方箋なしで購入できるようになった、ダイエット薬の「アライ」という薬を調べてみました。
以前は医師の処方箋なしでは購入できなかった薬がどういったものなのか見ていきましょう。
目次
アライの効果
世の中には痩せる効果があるのか怪しいサプリが薬局やコンビニで売られていますが、このアライは薬事作用があり効果が期待できるようです。
現在、医者が肥満症と判断して投与処方する薬は「GLP1」が主流という事ですが、アライと効用が似た「ゼニカル」という薬も医者が処方する時もあります。
購入に関してはハードルがある
「アライ」は医者の処方箋なしで購入できる薬ですが、 購入するにあたっては薬剤師に体調の情報提供をしないと購入できません。
だから購入するハードルは少し高いです。
ポイントとまとめると。
- オンラインでの購入もできない。
- 薬剤師と対面での購入のみ。
- 一ヶ月前から自分の腹囲や体重を記録して、それを薬剤師にチェックしてもらう。
- 18歳以上でないと購入できない。
- 男性腹囲85㎝以上 女性90㎝以上が適応。
- 高血圧 脂質異常症 健康障害を伴わない肥満の方が対象。
- 食事、生活習慣の改善と取り組みとセットとなって補助的に処方される。
- 6ヶ月間効果がなければ中止になる。
- 一日3回服用 食事後1時間以内。
行き過ぎた「痩せ願望」
「アライ」をだしてもらうにはハードルが高いようですが、その背景には「痩せたい願望が強くガリガリの状態でも薬を飲んでしまう方」の予防策です。
薬を飲み不健康になる人を抑えようといるようです。
そういう意味でも本当に効果がある薬だと断定できます。
薬の効用
通常油をとると、消化管を通るとリパーゼという油を分解する酵素がでて、腸壁で吸収できる位まで脂を分解します。
そのリパーゼの働きを弱らせて、脂の吸収を抑えるのが「アライ」の薬効です。
脂の吸収が減るので摂取カロリーが低くなりダイエットに導くという図式です。
(すべての油の吸収を抑えるわけでない)
吸収されなかった脂はどうなるのか?という疑問がでてきますが、それは便となって排泄されます。
あくまでも脂の吸収を抑える働きをする薬なので、脂っこい食事を好む人には効果があるようです。
(ポテト、唐揚げ、生クリーム、スナック菓子、脂質の多いパンやスイーツなど多く食べる人)
炭水化物を多く摂取して太る方には効果がでにくいという性質も考えられます。
そして脳には作用しないので食欲を抑えるなどの効果はありません。(GLP1は食欲抑制効果)
食べる量は今までと変化がなくても、脂の吸収を抑えるので総摂取カロリーが減り痩せるのです。副作用やデメリット
- 便に多くの脂がまざるので、排泄するときに便が飛び散る。
- おならをしたときにも便が緩いのでもれる。
- 歩きながらなど、おならをしようとすると下着が便まみれになる。
- 薬を飲む期間はおむつを履くなどの対応しなければいけない。
- 脂溶性ビタミンの吸収の疎外(ビタミンA、D、E、K、ベータカロテン)ビタミン不足になる可能性。マルチビタミンで対応。
- 肝機能障害の可能性(どんな薬でも起こりえる)
まとめ
「アライ」は薬事効果があるとはっきりとわかりました。
ただし、服用する際は「便が緩くなる、ビタミン不足」といったデメリットもあるので、そこは自分自身で対応が必要です。
また薬剤師の指導のもととなりますので、面倒な部分があります。
でも、しかしこのような薬で怖いのが「ガリガリに痩せても」尚飲み続ける行為です。
効用が似た薬が個人輸入でも簡単に買えてしまう世の中ですので、薬の健康被害にならないように注意がいります。
日本の若年女性は約5人に1人が、BMI18.5未満の「やせ」に該当すると統計結果があります。 (「低栄養」となるリスクに注意)
肥満症で悩んでいる方は、試してみるのもありだと思いますが、情報メディアの「痩身業界の広告」や「痩せすぎたアイドル」など見て、手足が長く細いのが「可愛くて美しい」と洗脳されないようにしてください。