T-BODY|東大阪市パーソナルトレーニングジム

糖尿病は運動能力が低下する?

2021.05.22

こんにちは東大阪市パーソナルトレーニングジム T-BODYの松浦です。

今回は糖尿病と運動能力がテーマとしました。これを書く経緯は、糖尿病を患った方の運動サポートを経験したことです。

運動のサポートをする上で、糖尿病を患った方の共通点があり不思議に感じていました。それは、比較的年齢が若くても(30代~40代)体力・バランス能力が共通して弱っていること。それが糖尿病と体力は関係性があるのか?と思い調べることにしました。

参考文献

 糖尿病は運動器の障害である 石黒友康

糖尿病とは

まず糖尿病とは「インスリンの作用不足に基づく慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患である」と日本糖尿病学会は定義しています。(以下簡単に説明)

  • 1,共通の特徴はインスリン効果の不足・インスリンの供給不足・インスリン感受性の低下
  • 2,軽度であれば無症状、著しく血糖値が上昇すると口渇、多飲、多尿、体重減少なのの症状
  • 3,代謝異常が長期間続くと、細小血管合併症(糖尿病網膜症・腎症・神経障害)が出現する、
    これら症状が進展すると視力障害、腎不全などの結果となる。
  • 4,糖尿病は動脈硬化を促進、脳血管障害、心筋梗塞などの原因疾患となるなどの特徴をあげています。

糖尿病の療養指導で行われているのは、血糖コントロールで血糖を「よい状態」にすると意味しています。この目的を達成するために、食事、運動、薬物療法があり、その一つの「運動」が目的でT-BODYに来られていると察しています。

糖尿病と運動能力の低下

定義を見る限りは、一般的に糖尿病の方は身体障害を呈さない疾患とイメージがあります。しかし、糖尿病患者を対象とした関節可動域などをした測定結果があります。

  • 1,足関節可動域の制限
  • 2,下肢筋力の低下
  • 3,バランス能力

など健常者と比べて運動能力の低下がしていることを報告されている。専門学会では、まだ運動器障害に関しての議論されたことがなくまだデーターなど不明確なことが多いとしています。が

これを読んで糖尿病の患者さんを運動サポートをしている中で、不思議に思っていたことが理解できました。

まとめ

運動器「障害」を有するのであれば、理学療法士の対象で病院でリハビリを受けることができます。しかし「障害が存在しない」と考えられており病院でのリハビリを受けられないとの実情があります。

だから糖尿病を患っ方は、自分で工夫して運動をやっていかなくてはいけないのです。糖尿病を患った方は年々増加傾向です。運動を自分でできない方はパーソナルトレーニングを受ける頻度も高くなる可能性も考えられます。

データーなど不明確なことがあるようですが、運動サポートする上で、このような情報はとても大切です。年齢的に比較的若くても、運動の方法を健常者と同じような種目で進めることは危険だと感じています。

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