走ると響くランナーの腰痛
2022.03.14
こんにちはT-BODYの松浦です。私は毎年お味噌を作っています。
大豆1キロに麹と塩を合わせて3か月以上寝かせると美味しい手作り味噌の出来上がりです。
この量で家族1年分位の量。味噌作りは一見難しい感じですが、やってみると簡単です。
煮た大豆をつぶしたり、麹と塩を混ぜたりする作業は力仕事ですが家族や友人とかでやれば楽しくできますよ。
それでは、体にまつわる知識のご紹介!
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目次
マラソン愛好家の腰の悩み
先日マラソン愛好家の方が腰痛で相談にやってきました。痛みを我慢して練習。そうしたら痛みが酷くなった。
起床時は一番酷くて、なかなか起きれない。
治療院に通い電気や腰を揉んでもらったのに全く改善しないとのこと。当店のスポーツ整体の看板がたまたま目につきやってこられました。
結論を言いますとランナーの腰痛は痛みの箇所を緩めても改善しない。
理由は簡単!原因は腰ではないから。
ランナーの腰痛の原因
一般ランナーの方は月に100キロ~300キロ位走られています。大方は練習時は、着地、姿勢などのフォームを意識されて走っていることと思います。
ただ、その理想のフォームを形作ることができるのは骨格を支える筋肉があるから。
しかし、練習後は大根大本の筋肉をケアする方はほとんどいません。練習はしっかりするのにケアをしない。
これを長年続けると疲労が溜まり筋肉が強張って故障。酷い場合は関節が変形して一生走れない身体になってしまう。
「俺はストレッチしているけど、腰痛になるんだよ!」という方もいられると思いますが、痛みが発生するのは
- ケアする量が足りてない
- ケアする方法が間違っている
- ケアする場所(疲れが溜まりやすい部位)を理解していない
それらの理由が考えられます。
身体状態
相談にやってこられたランナーの身体を見てみると。
- 前太ももの強張り(大腿四頭筋)
- 後ろ太もも(ハムストリングス)の強張り
- 大殿筋の委縮と強張り
- 中殿筋(骨盤の横の筋肉)の強張り
うつ伏せで膝を曲げて踵を他力でお尻に寄せても、非常に硬い。
他上半身などありますが、情報量多くなるので下半身だけにします。
この中でランナーの腰痛と関連性が高いのは中殿筋の強張りになります。
ここを重要ポイントとして筋肉を緩めていきます。
なぜ身体のバランスが崩れるのか
強張った筋肉はストレッチでは緩まないことを念頭に筋肉に直接アプローチします。(やり方は動画にて)
ではなぜ身体のバランスが崩れたのか?考えていきますと、
- 大腿四頭筋の強張りは、臀部の筋肉が萎縮して弱ってるので、着地の時、大腿四頭筋だけで身体を支えているため。(その影響で股関節も固くなっている)
- ハムストリングスの強張りも、推進力を生むキックの時臀部の筋肉が使えず、ハムストリングスだけでキック。(地面を押しているだけの状態)
- 中殿筋も臀部の大きな筋肉が働きにくい状況で中殿筋が過剰に働き強張った状態。
施術箇所
- 過剰に働き疲れている中殿筋のケア
- ハムストリングスのケア
- 大腿四頭筋のケア
- 殿筋のケア及び筋力強化
が施術方法が考えられます。
施術の最中
中殿筋に軽く圧をかけるだけで悲鳴を上げる位。一回の目の施術は痛みを我慢していただいて、そこを重点的にケア。
次の来店時に、腰痛が噓のように楽になったと仰っていました。
2回目施術後からマラソンの練習を再開。3回目以降には5キロの短距離のレースや練習会に参加。
まとめ
痛みがある場所に必ず原因があるわけではありません。
特にランナーは走っている時のバランスを保つため骨盤周りの筋肉をよく使います。
そのために疲れていることが多いです。まずはそこら辺りをケアすることをお勧めします。(動画で説明)
腰痛を起こさないために
- 補強運動(自重トレーニング・運動神経の活性化練習)
- ストレッチ以外の身体のケア
長年走れる強靭な肉体に育てるには、色々な角度からのアプローチが必要です。<↓参考動画>