「ロコモ予防=筋トレ」という間違った認識を改める
2023.02.08
「ロコモティブシンドローム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
日本整形外科学会によるとロコモティブシンドローム(ロコモ:運動器症候群)は、加齢に伴う筋力の低下や関節や脊椎の病気。
骨粗しょう症などにより運動器の機能が衰えて、要介護や寝たきりになってしまったりそのリスクの高い状態を表す言葉。
簡単に言えば「 加齢を放っておくと自然に筋力は衰えて血流も悪くなり最後は病気のなりやすい身体になりますよ」
このような弱った体で転倒すると骨折のリスクが増え「そのまま寝たきりになります」と言っています。
だからロコモ予防は運動習慣が必要だと耳にします。
これを聞くと「ジムに通って筋トレをしなければとかウォーキングを始めよう」など思ってしましますが実は間違った認識なのです。
この認識を正さなければ本当のロコモ予防にはつながりません。
どういうことなのか具体的にみていきましょう。
目次
トレーニングの種類
運動を始めようと思いつくのは、フィットネスジムやヨガ、水泳、ウォーキングなどで、何かしら体を動かすことを始めるイメージでしょう。
運動といっても下にあるように色々な運動の要素があり、それを織り交ぜながらトレーニングメニューを考えていかなくてはなりません。
- 柔軟性(静的・動的ストレッチ)
- 筋力強化(自重トレ マシントレ フリーウエイト)
- 敏捷性(素早い動きの訓練)
- バランス(片脚立ちや不安定な場所で身体をコントロールする)
- 有酸素運動(ランニングなど)
- その他(体の使い方、運動フォーム)
さきほどのヨガ、水泳、ウォーキング、ジムトレーニングなどは数ある要素の一部分しか触れていません。
例えばヨガは柔軟性の要素が強く、ウォーキングや水泳は有酸素運動、トレーニングマシンは筋力強化。
ロコモシンドロームの予防を考えれば、それだけの運動では身体機能の低下を防ぐことができません。
運動要素の「柔軟性、筋力強化、敏捷性、バランス、有酸素運動」を満遍なく組みこまなければ身体機能の向上や低下を防ぐことができないのです。
満遍なく強化できる運動とは
簡単にできる運動は「登山」です。登山は足場が悪く坂道なのでバランス能力や筋力強化、心肺機能、など数多くの要素が含まれます。
場合によっては敏捷な動きも要求されるので、とってもよい運動だと感じます。
登山が終わった後軽くストレッチをすれば、柔軟性も養うこともできます。
始めは無理をしないように、頂上を目指さず途中の中継地点の休憩場を目指す所から初めてください。
私が住んでいる近くに生駒山があり色んなコースがあります。暗がり峠沿いにはカフェなどがあり登山以外でも楽しめますので初心者の方はおすすめです。
生駒山にある暗峠「日本屈指の酷道」と言われているほどです。県外の方も一度挑戦してみてください。
ロコモ予防は40代から
IT企業で働いている40代男性がいました。
仕事の関係上、専らパソコンに集中しなければいけません。残業で10時間ほど仕事が続くこともあります。
運動習慣はなく、通勤で歩く程度。そのような生活では体力も弱り体調を崩しやすくなります。
その男性は首や背中が痛くなり、仕事の最中も辛くなってきます。
その都度、治療院でマッサージを受け楽になりますが、すぐに元に戻ります。
運動不足を解消するためにジムに通いますが、腹筋運動をするだけで首が痛んだり、スクワット動作をするだけで膝がいたんだりして思うようにトレーニングができないのです。
まだ40代だからと甘くみていると、予想以上に体は弱くなってしまいます。
まとめ
- トレーニングの要素が大切
- 多くのトレーニング要素を含む登山
- ロコモ予防は早いうちに
後期高齢者になってからトレーニングを始めてもトレーニングができる種類がどうしても減ってしまします。
できる限り高齢者になる前に始めなくてはいけません。
50歳にもなると、運動継続者と非継続者ではこれからの健康寿命の差がはっきり出てしまいます。
運動は病気になってから始めるのでなく、病気にならないために始めてください。宇宙飛行士は宇宙空間の滞在中は仕事の一環としてトレーニングの時間が設けられています。
トレーニングをしないで地球に変えると、重力に耐えない身体になるからです。
そうは言って運動習慣がない人が、運動を始めることはモチベーション的にも難しい課題だと感じています。
一生自分の足腰で身体を支えていけるお互い健康体を維持していきましょう。
その他のおすすめ運動
ロゲイニング
「ロゲイニング」とは、オーストラリア発祥のアウトドアスポーツです。
地図とコンパスを使い地図上に示されたチェックポイント(CP)を制限時間内にまわり獲得したポイント
(得点)の合計点を競うチーム競技となります。
普段は気付かない場所や史跡名所、観光スポットにポイントを散りばめておりますのでチェックポイント(CP)
を探しながら、チームで「さがす・みつける・たのしむ」を是非とも体感してみて下さい。
子供から年配の方、家族連れ、初心者からアスリートまで楽しめるスポーツです。(^^♪