登山で膝が痛む女性のトレーニングメニューを考える
2023.02.02
僕がトレーニングメニューを作りを考えるときに、非常に大切にしている事があります。
それは「クライアントのシナリオ」です。
このクライアントのシナリオを考えることで、「どのような種類のトレーニングを導入すべきか?」
「ストレッチは多めに入れるべきか」「骨盤や股関節の動きの改善も必要だ」
などが見えやすくなってきます。
目次
山歩きをすると膝が痛くなる女性
運動不足で健康によいと始めた山歩き、しかしいざ山に登ってみるとすぐに膝が痛くなります。
せっかくやる気になって歩こうと思ったけれども、膝が痛くて続きません。
街中を歩けば負荷が少なくてすみますが、せっかくなら自然の森の中を歩きたいと考えていました。
学生時代から、スポーツとは縁がなく過ごしてきて、
40代後半から肩こりや腰痛に悩まされるようになってきました。
仕事も座っていることが多くて、その影響なのか夜中によく足がつるようになってきてきたのです。
将来の健康寿命が心配になり、ご主人も趣味にしている登山を始めようと思った所、膝の痛みで断念することになったのです。
この女性のシナリオを考えてみる
この方の例で考えてみると、最終的に山登りをしても膝が痛くならない、ご主人と登山できる体力をつけることがゴールまでの道順です。
この道順=シナリオを想像してみると、どのようなトレーニングが必要なのかわかりやすくなります。
さきほどの女性の例で考えてみましょう。
- スポーツ経験がなくトレーニングの方法がわからない。
- 登山をすると膝が痛くなる。
- 仕事も座り作業で体力を使わない。
- 肩こりや腰痛にも悩んでいる。
- 夜中に足がつる。
このような問題があります。
トレーニングメニューを考える
シナリオを考えなければ、ジムに通ってただウォーキングマシンで汗を流すだけになったり、その方の問題点にアプローチできていない運動メニューになります。各個人、色々な問題点がありその解決策を考えなければいけません。
- 座る作業が多いので特に股関節周辺のストレッチが必要。
- 足首も固くなっている可能性もあり、ストレッチと強化が必要。
- 膝の痛みに関する太ももの緊張を緩和するマッサージ。
- 首、肩甲骨や背骨の柔軟性の向上。
- 全身の筋力強化。
- 筋持久力の強化。
具体的な対策が見えてきます。
闇雲に運動をしても問題の解決策の糸口とならず効率の悪い内容となってしまします。
まとめ
トレーニングメニューを考えるうえでシナリオ作りが大切。シナリオから問題点がみえてくる。
山歩きで膝が痛くなるのは、脚の筋力が弱くなって強張っていることが多いです。
それは、運動継続者でも同じで「運動しているから自分は大丈夫」だと思っている方がいます。
人は同じような動作の繰り返しでは、体が慣れてしまって筋力強化に繋がっていない場合があります。
その時は補強運動やメンテナンスが大切です。(ストレッチだけでは治りません)
是非一度、自分のシナリオを考えてみてください。
そのうえでトレーニングをサポートしてくれる方に相談すると、話が伝わりやすいと思います。